- 「いずれ読まなくなる絵本を1冊1冊買うのはお金がかかるし、本がかさばる…」
- 「図書館ならタダだけど、このご時世に誰かが触れた本を子供に渡すのは気が引ける」
- 「子供が興味を持っているうちに様々な本に触れてほしい」
このように考えて絵本・児童書の読み放題サービスを検討しているお父さん、お母さんのために、絵本・児童書が読み放題のサービスをまとめて紹介します。
一言で、絵本や児童書の読み放題サービスといっても、読み聞かせ機能があったり、英語の絵本が読めたり、付帯機能があったり、それぞれに特徴があり迷ってしまう方も多いかと思います。
絵本・児童書読み放題サービスの選び方も合わせてまとめましたので、忙しい親御さんの参考になりましたら幸いです。
絵本・児童書読み放題サービスの選び方
付帯サービスは必要か
絵本・児童書の読み放題サービスの中には、知育アプリや絵本の動画、絵本や児童書以外になぞなぞの本や子供向けの漫画が読めるなど様々な付帯サービスがついているものもあります。
シンプルに絵本を読むだけのサービスの方がいいのか、それとも子供の成長や興味のうつりかわりに合わせて長く使えるようなサービスがいいのか、ご自身の考えに合わせて選ぶ必要があります。
子供の好みの本が探しやすい機能がついているか
サービスによっては、絵本のコンセプトをタグ検索できるものもあります。
例えば、たのしい、こわいといった感情面や、かわいい、笑えるといった絵の雰囲気やストーリー、それ以外にも乗り物、生き物などと好きなテーマで検索することができるサービスもあります。
子供がぐずってしまったときや、親御さん自身が忙しいときなど、本を素早く検索できる機能は重宝するものです。
利用しやすいか
絵本・児童書の読み放題サービスの中には、1000冊以上の非常に多くの本が読めるものもありますが、データが多いと本が探しにくくなったり、通信環境にもよりますがアプリの挙動が重くなるなど、デメリットもあります。
ページの読み込みが早かったり、スムーズにページがめくれるなども本を読む上では重要な要素です。
また、お気に入りや、本棚などの機能の使い勝手は好みが分かれる部分でもあるため、気になるサービスを2つ3つに絞り、使い勝手を比較するのがおすすめです。
絵本・児童書読み放題サービスおすすめ7選
サービス名 | 特徴 | 無料期間 | 月額 | 冊数 | 読み上げ | 検索機能 |
---|---|---|---|---|---|---|
Kindle Unlimited | 英語の絵本も読める | 30日 | 980円(税込) | 2,000冊以上 | 本に依存 | 作家 |
Amazon Kids+ | ビデオや学習用アプリも利用可能 | 30日 | 980円(税込) | 1,000冊以上 | 本に依存 | 作家 |
みいみ | 本のセリフを自分の声に吹き替えできる | 1ヶ月 | 500円(税込) | 60冊以上 | ◯ | カテゴリー、年齢 |
PIBO(ピーボ) | プロの声優の読み聞かせ付き | 7日 | 480円(税込) | 360冊以上 | ◯ | 年齢 |
絵本ナビ | 絵本コンシェルサービスがある | なし | 360円(税抜) | 350冊以上 | × | 年齢、人気、テーマ |
絵本ひろば | 無料のオリジナル絵本が読める | – | 無料 | 1,000冊以上 | × | 年齢、タグ検索 |
森のえほん館 | BGMや効果音がある | iOS/7日 Android/10日 | 360円(税込) | 500冊以上 | ◯ | 年齢、テーマ |
Kindle Unlimited
Kindle Unlimitedは、月額980円(税込)で本が読み放題になるサービスです。
メインとなるコンテンツは、実用書や小説など活字が中心ですが、絵本や児童書も2,000冊以上読むことができ、音声による読み上げ機能は、本によって対応しているかいないかが分かれています。
ただ、検索性はあまり高くなく、絵本の冊数も多いため、探しにくいのがデメリットです。
ご自身でも、普段から実用書などを中心に本を読んでいるのであれば、おすすめですが、絵本や児童書に特化したサービスを利用したいのであれば、他のサービスを利用した方がいいでしょう。
Amazon Kids+
Amazon Kids+は、月額980円(税込)の子供向けのオールインワンサービスです。
3歳〜12歳の子供向けに、知育アプリ、絵本や図鑑など1,000冊以上の電子書籍、小学生向けの漢字練習アプリや英検アプリ、漫画以外にも、ビデオなども含まれており、非常にコンテンツ量が豊富です。
月額は、Amazonプライム会員であれば、割引があり月額480円で利用できます。また、Fireキッズモデル、Kindleキッズモデルを購入した場合、12ヶ月間無料で使うことができます。
Kindle Unlimitedと比較して、子供向けのコンテンツが非常に豊富なので、子供に読み聞かせするだけでなく、長く楽しみながら、勉強できるようなものがいいと考えているのであれば、Amazon Kids+がおすすめです。
みいみ
みいみは、月額500円(税込)の絵本の音声読み上げアプリです。無料で使うこともできますが、機能が制限されており、読み上げ対象は10冊ほどとなります。有料では60冊以上になり、毎月本が追加されます。
他の音声読み上げの絵本と違うのは、自分自身の音声を吹き込みできるところです。風邪を引いてしまって本を読むのが難しいときに役立ちますし、お子さん自身の声を録音することも可能です。
また、ボイスチェンジ機能がついており、遊ぶこともできます。
検索機能も、『人気』『ともだち』『どうぶつ』『たべもの』『おふろ』などカテゴリーで検索できる他、対象年齢で検索することも可能です。
デメリットとしては、音声ファイルが多いため、アプリ起動・読み込みに1,2分ほど時間がかかることです。
読み聞かせができる音声読み上げの絵本アプリを探しているなら、一度お試ししてみて損はないでしょう。
PIBO
PIBOは、月額480円(税込)の絵本の音声読み上げアプリ(App Storeのみ)です。無料で毎日3回読むことができ、0歳〜12歳までの年齢検索が簡単にできるので、すぐに読みたい本を探すことができます。
読む前にどんな目的の本なのか、簡単な解説が書いてあるため、内容を事前に確認できるところも良いところです。
プロの声優による読み聞かせもついており、必要以上に過度な機能もなくシンプルなので、使いやすいのが特徴です。
ただ、お子さんから「もう一回!」と本を読むのをせがまれてしまった場合、無料利用時の毎日3回の制限で対応できないことがあるのがネックです。
絵本ナビ
絵本ナビは、月額360円(税抜)で350冊以上の絵本読み放題が可能なサービスです。有料でなくても、月に3冊まで会員登録すれば絵本を読むことができます。
絵本ナビ自体は、様々な絵本を試し読みして買うことができるサービスで、2,500冊以上が全ページ1度試し読みすることができます。
プレミアム会員(=月額会員)になることで、絵本読み放題以外にも、絵本ムービー見放題、学習まんが読み放題、なぞなぞ読み放題、絵本コンシェルなど様々な付帯サービスがついてきます。
特に、絵本コンシェルは他にはないサービスで、大好きな本を3冊と年齢を選ぶと次に読むのにおすすめの作品を案内してくれる嬉しいサービスです。
紙の本を買う予定があり、子供に様々な本に触れてほしいと考えているのであれば、おすすめのサービスです。
絵本ひろば
絵本ひろばは、無料で1,000冊以上の投稿されたオリジナル絵本が読み放題のサービスです。
オリジナル作品の投稿が見れるサービスなので、親御さんが子供のころに読んだことがあるような有名な作家さんの作品はありません。
ただ、それを差し引いても1,000冊以上無料で読めるのは非常に魅力的です。公開されている絵本の中から書籍化されているものも誕生しています。
お子さんの年齢や好みを設定することでおすすめを紹介してくれたり、たくさんある本を人気順や感想が多い順などで並べ替えすることができます。
また、タグ検索機能が優秀で、『かわいい』『たのしい』『こわい』『笑える』など本のテイストを選ぶことができる他、乗り物や生き物や食べ物など本のテーマで絞り込むこともできます。
一方で、本が表示されるまで少し遅いのはデメリットで、有名な絵本を読ませたいと考えているのであれば、考えに合わないサービスです。
無料で様々なオリジナル絵本を子供に読んであげたいのであれば、ぴったりのサービスだと言えるでしょう。
森のえほん館
森のえほん館は、月額360円(税込)で500冊以上の絵本が読み放題になるアプリです。ダウンロードしたアプリを開くをアニメーションがBGMとともに始まるなど非常に凝った作りになっています。
対象年齢は0歳〜6歳向けまでと他のサービスと比較すると少し狭めですが、プロの声優とプロのイラストレーターによる高いクォリティの作品が多数あります。
オリジナル作品以外にも、童話、人気アニメや企業とコラボした絵本などバリエーションがとにかく豊富です。
また、絵本に登場するキャラクターごとに声優が違い、音読ではなくセリフをやりとりするような読み上げが特徴です。読み上げをしてくれるモード以外にも、パパ・ママが絵本を読むモードもあり、機能が多彩です。
検索機能は、年齢、人気、世界の童話、日本の童話といった検索以外にも、しつけに役立つ本を検索できたり、0歳〜1歳の子供向けにギャクやリズムといった要素がある本も検索できます。
ただ、検索機能については、他のサービスと比較して少し弱めかなといった印象です。
絵本の読み聞かせというより、短いテレビ番組を見ているような作りであるため、お子さんの興味を長く引いておきたい忙しい親御さんにおすすめのアプリです。
まとめ
一言に絵本・児童書の読み放題サービスといっても様々なサービスがあります。
音声読み上げがあるものないもの以外にも、絵本以外の付帯サービスが充実していたり、親御さんが読み上げた内容を録音できるもの、おすすめの絵本を紹介してくれるものなど様々です。
気になるサービスがありましたら、複数お子さんと一緒に絵本を読んでみて、一番興味を持ってもらえるものを中心に使うことで、自然と絵本を好きになってくれる可能性が高まると思います。
ぜひ、お子さんと一緒に好きな絵本を探してみて下さい。