「カードローンってやっぱりリスク高いの?」
「カードローンでお金を借りると危ないんじゃない?」
カードローンを利用したいと思っていても、借金をすることに不安な方もいらっしゃると思います。
本記事では、カードローンのリスクについて以下の内容を中心に説明していきます。
- カードローンのデメリット
- カードローンのリスク
- カードローンのリスク回避方法
デメリットやリスクを理解した上で気を付けて利用することができれば、カードローンは非常に便利なサービスです。
安心してカードローンを利用していただくためにも、ぜひ、最後までご覧ください。
カードローンのデメリットとは?

カードローンは数多くのメリットがある一方で、デメリットとなる部分が存在します。
そういったデメリットを知らずにカードローンを利用してしまうと、大きなリスクを負ってしまう可能性があります。
カードローンのリスクを少しでも減らすために、ここではカードローンのデメリットについて紹介していきます。
他のローンと比べて高金利である
カードローンの金利は借入額や利用限度額によって変わりますが、目的別ローンに比べると高めに設定されています。
カードローンが他のローンを比べて高金利にされている大きな理由は、無担保・無保証人で融資をうけることができるからです。
カードローンは、利用者が自ら担保・保証人を準備する必要がありません。
そのため、万が一利用者が返済できなくなった時や、貸し倒れしてしまった時を考慮して、なるべくリスクを軽減するために金利が高く設定されているということです。
さらに、カードローンの使用用途が自由という手軽さも、金利が高めに設定されている理由の一つとなっています。
金利が高ければその分の返済額が膨らむことになり、他のローンより支払いが困難になる可能性が高いという点はカードローンのデメリットといえます。
返済が長期化し、利息が多額化しやすい
カードローンの返済は、借入額によって決められた最低返済額以上の金額を毎月の返済日に返済します。
月々の返済額を低く設定すると返済は楽になりますが、その分の借入残高の減りも遅くなり、完済までの期間が長期化してしまいます。
完済までの期間が長期化すると、利息の支払いが膨らみ、結果的に返済額の総額が高額になってしまいます。
また、返済の長期化を避けるために返済額を高く設定して対策をしようと試みても、毎月の返済日に返済が間に合わず、延滞をしてしまう可能性があります。
返済の遅延をしてしまうと信用情報に傷がつき、他のローンの審査で不利になる可能性があるだけでなく、遅延損害金を毎月の返済額に上乗せして支払わないといけません。
他のローンやクレジットの審査に影響が出る可能性がある
すでにカードローンの契約をしていると、他のローンを契約するときに悪い影響があるのではないかと心配される方がいます。
結論からいうと、カードローンの利用で他のローンの審査に影響をおよぼす可能性は0ではありません。
その理由の一つ目として挙げられるのは、総量規制という賃金業法のうちの一つの決まりです。
総量規制は、ローンやクレジット会社の貸し過ぎ、および利用者の借り過ぎを防止する決まりで、借入残高が年収の3分の1を超える場合は新しくローンやクレジットを利用できなくなっています。
賃金業法は業者は消費者金融やクレジットカード会社が対象となっているため、利用しているカードローンの借入残高によっては、他のクレジットへの審査に影響が生じる可能性があるということです。
また、利用しているカードローンで延滞を繰り返している場合にも他のローンやクレジットの審査に影響が生じる可能性があります。
ローンやクレジットでの延滞の履歴や、金融事故を起こしたなどの記録は信用情報にて全て記載されてしまいます。
ローンやクレジット会社は、が申し込みを行ってきた申込者が信頼できる人であるかどうかを確認するために必ず信用情報を参考にします。
1回の短い期間の延滞であれば心配はありませんが、長期間の延滞や複数回の短い延滞をしている人であれば、新規のローンやクレジットの申し込みでは審査に落ちてしまう可能性があるので、注意しましょう。
カードローンの利用に伴うリスクとは?

カードローンは一度契約をしてしまえば、解約するまで利用限度額内でいつ・どこでも借り入れができる便利なサービスです。
ここでは、便利だからこそ注意して利用するべき点について紹介していきます。
お金を借りているという感覚が麻痺してしまう
カードローンでは、残高スライドリボルビング方式が採用されています。
残高スライドリボルビング方式とは、借入時に返済額が決まり、毎月の返済額が一定である返済方式です。
残高スライドリボルビング方式は月々の返済が少額になるため、大きな額を借りているという意識が働きにくくなります。
その結果、借金に対する恐怖心も薄れ、追加で何度も借り入れてしまう可能性があります。
さらに、カードローンの場合は他のローンと違って限度額の範囲であれば何回でも借りることができ、借入時に改めて契約をする必要がありません。
振込融資を利用している場合だと、自分の銀行口座にお金が振り込まれるということで、そのお金がまるで自分のお金だと勘違いしてしまうことにもなり兼ねません。
カードローンなしでの生活が困難になる
カードローンの使用で気をつけたいのは生活の補填として考えることです。
一時的にお金が足りなくなったという利用や、明確な目的で借り入れをするのであれば、それ以降はカードローンを利用しないようにすることは難しくはありません。
しかし、慢性的に不足する生活費を補うためにカードローンを利用していれば、少しずつ借入額が増えていく可能性が高いです。
カードローンがない時点で生活が厳しいのにも関わらず、借金をしてしまうとカードローンに頼りきりの生活から抜け出せなくなってしまうかもしれません。
借金をしないといけない生活になってしまうと、借金を返済するために他社から借金をする自転車操業になってしまい多重債務者として、最終的には債務整理が必要になるかもしれません。
2018年に公開された、首相官邸多重債務者対策本部「多重債務者対策を巡る現状及び施策の動向」によると、多重債務相談者が借金をしたきっかけは低収入・収入の減少であることが非常に多くなっていることからも、生活費不足を理由にカードローンを利用することが危険であることが分かります。
カードローンが返済不可に陥った場合のリスク

カードローンは利用中のリスクを考慮するだけでなく、返済できなくなった場合のリスクまでしっかりと考えておく必要があります。
ここでは、返済できなくなった後にどのようなリスクが生じ得るのかをご紹介します。
多重債務に陥る危険性がある
多重債務とは、複数の賃金業者からお金を借りている状態のことです。
カードローンの返済ができなくなった場合、返済額分を他のカードローンで補うことを考える方もいるかもしれません。
しかし、複数のカードローン会社からお金を借り入れる多重債務に陥った場合、2社分の利息の支払いが同時に膨らんでいくだけでなく、返済の管理も大変になるため、結果として両方の返済が滞る結果になりやすくなります。
多重債務に陥ってしまうと、個人の力でその状況を打破することは困難になってしまうので、ご家族や相談機関などに協力してもらう必要になります。
利用していることが周囲にバレる
カードローンの利用で返済が一定期間滞った場合、カードローン会社から督促を受けることになります。
督促をうけるときは、電話か自宅への郵送が一般的です。
そのため、家族と一緒に暮らしているのであれば、督促によって延滞がバレてしまう可能性があります。
また、督促を無視することは絶対に考えてはいけません。
督促を無視した場合、カードローン会社から一括請求を求められたり、裁判所からの通知が特別送達で届いたりすることがあります。
ここまで追い込まれてしまうと、給料や所持している財産の差し押さえが発生してしまいます。
自己破産を考えなければならない
自己破産とは債務整理手続きの1つで、裁判所に返済不能状態を認めてもらうことで、全ての借金をなくしてもらう手続きのことです。
督促を受けても返済できない場合、自己破産を検討することになります。
自己破産してしまうと、クレジットカードはもちろん他のローンも5年~10年借入ができなくなります。
他にも、国が発行する機関紙に氏名が記載され、場合によっては金融機関から連帯保証人に残債務の支払いを請求され、巻き込んでしまうことがあります。
さらに、一定基準以上の財産をすべて処分されてしまいます。
一般的に差し押さえられる財産は口座残高や給料で、返済に充てられるものは全て対象になります。
処分された財産の売却代金は債権者に配当されるため、手元に残ることはありません。
カードローンリスクを回避する方法は?

デメリットやリスクを説明してきましたが、事前にリスクへの対策法を知っておき、いざ危険な状況に陥った時に冷静に対処できることが重要になります。
ここでは、カードローンのリスクを回避する方法について紹介していきます。
必要以上の金額を借りないようにする
カードローンは、借りる金額に応じて利息の支払い額が大きくなります。
また、利息の支払い額が増えると、毎月の返済額から元本の返済に充てられる金額が減り、なかなか完済できなくなってしまうリスクがあります。
これらを回避するためには、必要以上にカードローンを利用しないように徹底する必要があります。
もし、必要以上の利用をしてしまうことが心配という方は、事前に決めた利用目的以外の利用を控えたり、完済が終わったらすぐに解約するなどをして対策をするようにしましょう。
返済シュミレーションで返済計画を確認する
カードローンを提供している会社は、WEBで返済シュミレーションを行うことができます。
返済シュミレーションとは、借入希望金額や返済期間を入力すると、毎月の返済金額に占める元本と利息の内訳や、毎月の借入残高などを知ることができます。
カードローンで生じるほとんどのリスクは、無計画な借入が原因です。
返済計画を立てた上で着実に返済するために、毎月返済できる金額を正しく把握することが重要になります。
返済シュミレーションを利用して、ご自身に合った無理のない返済計画を立てるようにしましょう。
延滞が分かったら早めにカードローン会社に連絡を入れる
返済期日に間に合わない方や、返済日を過ぎてしまった場合には早めにカードローン会社に相談しましょう。
電話連絡をして返済が難しいことを伝えると、返済方法を具体的に話し合うことができます。
場合によっては返却日を先延ばしにしてくれたり、事情を考慮してもらえたりすることがあります。
ただし、延滞をした場合には延滞期間分の延滞損害金を毎月の返済に上乗せして支払う必要があるという点は注意しておきましょう。
複数の借り入れはまとめてみる
計画通りに返済できなくなって、カードローンで多重債務に陥ったときは、おまとめローンというサービスを利用してみましょう。
おまとめローンとは、複数の借り入れから返済先を1社にまとめてより低い金利で借り入れを行うサービスです。
返済先の金利が低くなった上で1つになることで、返済の負担を軽減できます。
返済の負担の軽減は多重債務の状態から脱却しやすくなります。
加えて、複数のローンを抱えている状態と比べて、カードローン会社からの通知や連絡の機会が減り、周りに借金をしていることが知られる可能性が低くなりるというメリットもあります。
下記の記事では、おまとめローンについてより詳しく紹介しています。
ぜひ、こちらの記事もあわせてご覧ください。
最終手段として大事に至る前には弁護士に相談する
個人の力ではどうしようもなくなってしまった場合は、必ず弁護士などの専門家に相談しましょう。
弁護士に相談すると、任意整理・民事再生・自己破産の3つの中から最適な債務整理の手続きの説明を受けることができます。
債務整理をすると、借金を減額したり、支払いに猶予をもたせたりすることで、借金に追われる生活から抜け出すことができます。
債務整理後の5~10年は新しくローンやクレジットを利用できる可能性がほぼ0となってしまいますが、給与や財産の差し押さえとなるよりも状況は明るいでしょう。
下記の記事では、カードローンの債務整理についてより詳しく紹介しています。
任意整理を行った場合のシミュレーションも紹介していますので、ぜひ、こちらもあわせてご覧ください。
カードローンのメリットとは?
今回は、カードローンのデメリットやリスクについて紹介してきましたが、ルールを守って正しく利用できればメリットが多いサービスです。
カードローンのメリットの例は下記の通りです。
- 利用限度額内なら何度でも借り入れができる
- 少額からまとまった金額まで借りることができる
- 消費者金融なら、審査から借入までの時間が素早い
カードローンは一度審査に通過することができれば、解約するまでは何度でも借り入れができるサービスです。
そのため、一度完済したあとでも、いざ緊急でお金が必要になった時でも助けとなる可能性は十分にあります。
また、消費者金融であれば、申し込みから借り入れまでの時間が最短即日であることも多いので、緊急時の選択肢としてカードローンがあることを知っていれば備えにもなります。
このように、カードローンの利用者のニーズに柔軟に答えることができるというメリットは、他のローンには存在しない強みです。
カードローンのデメリットを理解して正しく利用しよう
カードローンのデメリットとリスクにおいて以下のようにまとめられます。
- カードローンのデメリットは3つ
- 他のローンに比べて金利が高い
- 長期的に返済すると利息が高額になる
- 利用状況によっては他のローンの審査に影響が出る
- カードローンのリスクは、借金への恐怖心が薄れ、借入癖がつきやすく利用している額の把握が難しくなる
- 返済できなくなった場合、多重債務になりやすく自己破産も考えなければならない
- 全てのリスクは、借入金額を正確に把握して、無理のない計画的な返済で回避できる
カードローンのデメリットだけをみると、リスクが高いように見えてしまいます。
その一方で、リスクをきちんと理解して計画的に利用できたならば、カードローンのメリットをより感じることができます。
カードローンは無理ない範囲で利用するようにしましょう。
また、下記の記事ではおすすめのカードローン10社を10項目で比較し、ランキング形式で紹介しています。
カードローンを利用してみたいという方はぜひ、こちらもあわせてご覧ください。