「光回線にしたいけど、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」
「結局、一番速くて安い光回線とプロバイダはどれ?」
日本には1,000ものプロバイダ会社があるとも言われています。
「人気」と言われる光回線だけでも数多くあり、比較したり選んだりするのが難しいですよね。
複雑そうに思える光回線ですが、選ぶ時にはシンプルに考えるのが一番です。
比較する際に見るべきポイントは2つ、速度と料金のみです。
本記事では、以下の人気の光回線12社の月額料金、速度、対象エリア、キャッシュバックなどを徹底的に比較して解説していきます。
- ドコモ光
- auひかり
- SoftBank光
- NURO光
- So-net光
- BIGLOBE光
- DTI光
- ぷらら光
- OCN光
- @nifty光
- コミュファ光
- eo光
この記事を読めば、自分が最もお得に利用できる光回線・プロバイダを知ることができますよ。
それでは、見ていきましょう。
光回線業者を選ぶ基準はズバリこれ!

たくさん種類がある光回線ですが、見るべきポイントは「速度」と「料金」のみです。
もう少し具体的に言うと、それぞれ以下のポイントを押さえて確認しましょう。
速度…上り下りの最大速度、利用者の実測値
料金…月額料金、スマホとのセット割、キャッシュバック
見る項目が多くて比較しきれない!と思いますよね。
本記事では、各光回線の全ての項目をくわしく比較しているので安心してください。
早速、料金について見てみましょう。
料金を比較する時はスマホのセット割も考慮しないと損

多くの光回線では、各スマホキャリアセットで利用することで月のスマホ代金が割引となるサービスを提供しています。
家族で同じキャリアを利用している人は、契約しているスマホの台数分が割引になることが多いため、利用しているキャリアと同じ提供元の光回線を選ぶことをおすすめします。
ここでは、各スマホキャリアと提携した割引のある光回線を紹介します。
各キャリアの対象光回線の例として、以下のような例が挙げられます。
スマホキャリア | 割引対象の光回線 | 割引額 |
---|---|---|
au | auひかり、BIGLOBE光、DTI光、コミュファ光、So-net光、@nifty光、eo光など | 最大1,200円 |
Docomo | ドコモ光、ぷらら光、OCN光など | 最大1,000円 |
SoftBank | Soft Bank光、NURO光など | 最大1,000円 |
(2021年3月現在)
割引金額はスマホの利用プランによって異なりますが、おおよそどのキャリアでもスマホ1,000円の割引が適用されますね。
「au」と「Docomo・SoftBank」では割引の適用ルールが少し異なるので注意が必要です。
auのスマホ割引の適用ルール
auでは、スマホと光回線の割引サービスが「スマートバリュー」と「セット割」の2種類があります。
「スマートバリュー」は、「最大月額1,000円×家族分」のスマホ代金が割引となるサービスです。
スマートバリューの適用条件は、「auスマホ」「対象回線」の利用に加え「提携回線の電話サービス」となっています。
スマホと回線だけではなく、電話サービスの利用も必須であることに注意が必要です。
「セット割」は、「1,200円の回線利用料」が割引になるサービスです。
セット割の適用条件は、「auスマホ」「対象回線」の利用のみです。
しかし、スマホの代金が割引になるのではなく、回線利用料が割引になります。
そのため、家族にauユーザーが何人いても割引額は1,200円となります。
家族でauを利用している人は「スマートバリュー」が、一人暮らしやauユーザーが1人のみという場合は「セット割」の利用がお得ですね。
Docomo・SoftBankのスマホ割引の適用ルール
一方、「Docomo・SoftBank」のスマホと回線の割引サービスは「セット割」のみとなっています。
セット割の適応条件は「スマホ」と「対象回線」の利用となっています。
セット割では「最大月額1,000円×家族分」のスマホ代金が割引となります。
スマホとのセット割がお得であることがわかりました。
ここで紹介した光回線は、速度に関する評価も高いものばかりなので、利用スマホで選んでしまっても問題ありません。
とは言っても、速度の確認方法についても気になりますよね。
次で、回線速度のチェックポイントについて見てみましょう。
光回線選びの要はなんといっても速度

光回線を選ぶ際に料金と同じくらい重視すべきポイントは、速度です。
いくら料金が安くても、速度が出ずに快適に利用できなければ意味がないですね。
速度を確認する際は、以下のポイントをチェックしましょう。
回線業者が出している、最大でどれだけの速度が出るか?
みんなの速度回線比較などを利用して調べる
ネットの応答速度。早ければ早いほど良い。
上下の最大速度とは、各回線の公式HPなどに記載されています。
ただし、ここで記載されているのはあくまで「最大速度」であり、常にこの速度が出るわけではないということに注意が必要です。
混雑する時間帯などには速度が遅くなることが多いです。
そこで、「実際にはどれだけの速度が出るのか」ということを確認するためには、利用者の実測値を見てみることをおすすめします。
例えば「みんなのネット回線速度」というサイトでは、全国の各回線の実測値を見ることができます。
プロバイダごとの実測値の平均や、ランキングも見ることができるので、参考にしてみるといいですね。
また、その他各種口コミサイトなどで、ユーザーの声を見ておくこともおすすめします。
時間帯によって遅くなることはないか、地域によってつながりにくいことはないか…などを確認しましょう。
それぞれの光回線業者の地域に注意
光回線の申し込みをする前には、提供地域を必ず確認しておきましょう。
光回線によっては、提供エリアが限られており、エリア外の地域だとそもそも申し込みができないということもあります。
本記事で紹介する12回線のうち、エリアに制限のあるものは以下の通りです。
回線 | 提供地域 |
---|---|
auひかり | (以下は提供外)滋賀県、京都府、大阪府、 兵庫県、奈良県、和歌山県、福井県、岐阜県、愛知県、静岡県、三重県 |
NURO光 | 北海道、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、群馬県、栃木県、茨城県、愛知県、静岡県、岐阜県、三重県、大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、福岡県、佐賀県 |
コミュファ光 | 愛知県、岐阜県、三重県、静岡県、長野県 |
eo光 | 大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県、福井県 |
(2021年3月現在)
提供対象の都道府県であっても、一部提供外のエリアもあります。
具体的な提供地域は、各公式HPで住所入力をすることで調べることができます。
なお、以下の回線は「光コラボレーション事業者」というサービスのうちの1種であり、基本的には全国で利用が可能です。
- ドコモ光
- SoftBank光
- So-net光
- BIGLOBE光
- DTI光
- ぷらら光
- OCN光
- @nifty光
「光コラボレーション事業者」とは、簡単に言うとNTTの「フレッツ光」の回線を、各光コラボ事業者が借り受けて、プロバイダとセットでサービスを提供する形態のことを指します。
従来、インターネットを利用するためにはNTTの「フレッツ光」と「プロバイダ」の」2つを契約する必要がありました。
しかし、光コラボは「フレッツ光+プロバイダ」のサービスのため、契約がドコモ光ならドコモのみ、ソフトバンク光ならソフトバンクのみなど1つの契約で利用が可能となります。
光コラボにすると、従来の「NTT」と「プロバイダ」2社に料金を支払うよりも月額料金を抑えることができるため、近年非常に人気が高くなっています。
光コラボではフレッツ光の回線をそのまま利用しているため、提供エリアについてもフレッツ光と全く同じとなっています。
フレッツ光は、現在日本のほとんどの地域で利用可能となっています。
そのため、光コラボが提供エリア外となることもあまりありません。
スピードがとにかく速いと評判がいいNURO光

速度を何より重視したいという方におすすめなのは、「NURO光」です。
他の大多数の光回線が「下り最大1Gbps」である中、NURO光は2倍の「下り最大2Gbps」の回線を提供しています。
NURO光がこのように高速回線を実現できている理由は、独自に開発した通信規格を利用していることにあります。
また、ホームゲートウェイについても、劣化を抑える独自のものを開発して提供しています。
そもそもの設備や利用する通信規格がフレッツ光や光コラボと異なるため、速いということですね。
なお、NURO光のプロバイダはSo-netとなります。
So-netは大手電機メーカーSONYの回線部門が元になり設立された会社で、高品質、安定した速度で非常に評価の高いプロバイダです。
auひかり、So-net光プラス、コミュファ光の提携プロバイダとしても選ばれています。
ソフトバンクユーザーにおすすめのソフトバンク光

ソフトバンクスマホを使っているなら、おすすめの回線はソフトバンク光です。
冒頭で少し紹介した通り、「セット割」で「最大1,000円×家族分」のスマホ代金が永年割引となります。
家族でソフトバンクスマホを使っている場合は、毎月の通信費が格段に安くなりますね。
なお、ソフトバンク光のプロバイダはYahoo!BBとなっています。
ドコモ光やauひかりのようにプロバイダを複数社から選ぶ必要はありません。
Yahoo!BBはプロバイダの中でも通信品質が安定していることで評価が高いので、速度に関しても安心ですね。
老舗プロバイダでauスマホも割引になるビッグローブ光

「auスマホを使っているけれど、auひかりが提供エリア外だった」という人におすすめなのはビッグローブ光です。
ビッグローブ光は、光コラボの一種であるためほとんど全国で利用できます。
なおかつauの「スマートバリュー」や「セット割」のサービスも適用させることができます。
ビッグローブ光のプロバイダは、ビッグローブとなります。
ビッグローブは、フレッツ光のプロバイダとしても昔から人気と知名度が高く、サポートサービスなども充実しています。
また、新しく混雑の少ない「IPv6」接続方式にも対応しており、高速でインターネットを利用できます。
光回線に申し込みするとプロバイダも合わせて大体月いくらになるの?

これまで、スマホとのセット割引と各回線の速度について見てきました。
ここでは、人気12回線の戸建て、マンションそれぞれの月額料金について比較していきます。
なお、比較しやすいように以下の条件を設定しています。
- 2年もしくは3年の継続利用が前提となったプラン
- 最大速度1Gbps(NURO光は下り2Gbps)のプラン
- プロバイダがセットになった料金
光回線 | 月額料金(戸建て) | 月額料金(マンション) |
---|---|---|
ドコモ光 | 5,720円 | 4,400円 |
auひかり | 5,610円 | 4,180円 (設備導入のマンションで可能) |
SoftBank光 | 5,720円 | 4,180円 |
NURO光 | 5,217円 | 2,090円〜 (設備導入のマンションで可能) |
So-net光 | 5,038円 | 3,828円 |
BIGLOBE光 | 5,478円 | 4,378円 |
DTI光 | 5,280円 | 3,960円 |
ぷらら光 | 5,280円 | 3,960円 |
OCN光 | 5,610円 | 3,960円 |
@nifty光 | 5,060円 | 3,828円 |
コミュファ光 | 6,105円 | 6,105円 |
eo光 | 3,248円 | 2,776円 |
(2021年3月現在)
光回線の月額料金を比較してみると、多少の差はあれ「戸建ては5,000円前後」「マンションは4,000円前後」というのが平均となりそうですね。
光コラボレーションの業者はどうなの?

上で見た通り、光コラボレーションは「フレッツ光とプロバイダ」がセットになったサービスです。
「フレッツ光」と「プロバイダ」の2社で契約を結んで利用している場合は、以下の点から光コラボ事業者への乗り換えをおすすめします。
- フレッツ光の回線を利用していて提供エリアが広い
- フレッツ光から乗り換える場合は工事不要
- 支払い先を1カ所にまとめることができる
- 月額料金がNTTとプロバイダそれぞれに支払うよりも安くなる
もちろん、フレッツ光からの乗り換えでなく、新規で光回線を利用する場合にも光コラボは料金、速度の面から安心して使えるためおすすめです。
プロバイダは料金で選ぶと速度が遅くて失敗する

光回線のプロバイダは、大手のものを選ぶことをおすすめします。
その理由は、大手はサービスが充実していること、契約人数が多く強い設備を使っている可能性が高いことが挙げられます。
この2点から、安定した回線速度を提供している確率が非常に高いです。
プロバイダによる料金差はあまり大きくならないので、知名度が高く人気のあるものを選択すると失敗するリスクも少ないです。
利用者も多いため、多くの実測値や口コミを参考にしてから契約できて安心ですね。
なお、これは本記事で紹介する12社を選ばず、「フレッツ光」+「プロバイダ」の組み合わせでインターネットを利用する人にも言えることですね。
「大手のプロバイダを選んでおけば安心」と覚えておきましょう。
キャッシュバック金額で比較してみると

本記事で紹介する光回線は、各社が様々なキャッシュバックを行っています。
ここでは、各光回線のおすすめプロバイダと、キャッシュバック金額を見てみましょう。
光回線 | おすすめプロバイダ | キャッシュバック金額 |
---|---|---|
ドコモ光 | GMOとくとくBB | 最大20,000円 5,000円分のdポイント |
auひかり | GMOとくとくBB | 最大61,000円 乗り換えの場合上限30,000円の違約金負担 |
SoftBank光 | Yahoo!BB | 最大24,000円 乗り換えの場合違約金全額負担 |
NURO光 | So-net | 最大45,000円 |
So-net光 | So-net | なし(月額料金3,000円×24ヶ月割引) |
BIGLOBE光 | BIGLOBE | 25,000円 |
DTI光 | DTI | 19,000円 |
ぷらら光 | ぷらら | 55,000円 |
OCN光 | OCN | 21,000円(代理店ブロードバンドナビの場合) |
@nifty光 | @nifty | 最大30,000円 |
コミュファ光 | コミュファ光 | 最大15,000円 乗り換えの場合違約金全額負担 |
eo光 | eo光 | 最大10,000円の商品券 乗り換えの場合違約金全額負担 |
(2021年3月現在)
各社が様々なキャッシュバックを用意していますね。
キャッシュバックの他に違約金を全額負担してくれる回線は魅力的ですね。
ちなみに、代理店などを経由して申し込む場合は、キャッシュバック金額や内容が変わる場合があります。
工事費でも各社を比較してみた
各光回線では、新設で回線を自宅に引く場合には、開通工事が必要になります。
工事費は光回線によって異なります。
しかし、本記事で紹介している12回線は、すべて「実質回線工事費無料」で利用することができます。
どの光回線でも、工事費を月賦払いにして、その金額を毎月割引するというサービスをしています。
そのため、工事費は設定されているものの、実際にはどれも無料で工事ができるということですね。
光回線 | 開通工事費(戸建て) | 開通工事費(マンション) |
---|---|---|
ドコモ光 | 19,800円 | 16,500円 |
auひかり | 41,250円 | 33,000円 |
SoftBank光 | 26,400円 | 26,400円 |
NURO光 | 44,000円 | 44,000円 |
So-net光 | 26,400円 | 26,400円 |
BIGLOBE光 | 30,000円 | 27,000円 |
DTI光 | 19,800円 | 16,500円 |
ぷらら光 | 19,800円 | 16,500円 |
OCN光 | 19,800円 | 16,500円 |
@nifty光 | 19,800円 | 16,500円 |
コミュファ光 | 27,500円 | 27,500円 |
eo光 | 29,700円 | 29,700円 |
(2021年3月現在)
表を見ると、それなりに高額な工事費が設定されていますね。
しかし、上で説明した通り、ここに記載されている12社は全て割引サービスが適用され、実質の工事費が無料で利用開始することができます。
光回線申し込み時によくある質問
最後に、光回線を申し込む際によく寄せられる質問について回答していきます。
Q.夜になると遅くなる原因とその解決法はありますか?

回線やサーバーの混雑が原因と考えられます。
回線が混雑している場合は、有線接続に切り替えることで速度が改善することがあります。
例えば、独自回線を使っているNURO光ではフレッツ光の回線を借り受けている光コラボレーションの会社よりも夜でも速度は速く出ます。
サーバーが混雑している場合は、混雑しにくい接続方式「IPv6」に切り替えることで速くなる場合があります。
利用しているプロバイダがIPv6対応か確認し、対応済であれば専用ルーターに切り替えて利用しましょう。
未対応であれば対応しているプロバイダや、より最大速度の大きいNURO光に乗り換えることを検討してもいいかもしれません。
Q.工事の料金って高いの?

回線によりますが、ほとんどの光回線では工事費を月賦で請求し、その分を毎月割引にすることで実質の工事費を無料にしています。
具体的な金額は、本記事「工事費でも各社を比較してみた」を参照してみてください。
また、光コラボに乗り換える場合、乗り換え元が「フレッツ光」「他の光コラボ」である場合は「転用」という手続きをとることで、工事不要で利用開始ができます。
光コラボはフレッツ光の回線を利用したサービスだからですね。
Q.今から申し込みすると大体どれくらいでインターネットが使えるようになるの?

光回線業者や工事の必要有無によって変わります。
どの光回線でも、開通工事を行う場合には申し込みから1〜2ヶ月後に利用可能となるようです。
しかし、引っ越しが多い春先や、新たに回線が開通したばかりの地域ではさらに日数がかかる場合があります。
すでに自宅に利用したい光回線が引かれている場合には、1ヶ月程度かそれ以下で利用開始ができる場合もあります。