▼マージンコールとは
FXには証拠金の何倍〜何十倍もの外貨を取り引きできるレバレッジというものを採用しており、レバレッジによって小さな資金でも証拠金以上の大きな外貨を動かすことができるのがFXの大きな魅力。同時にリスクも何倍〜何十倍に跳ね上がることになるため、投資家に証拠金以上の損失を負わさないために設定されているのがマージンコールです。
(マージンコールは全てのFX会社にあるわけではありません。)
FXは証拠金で取り引きを行うため、担保として預け入れた証拠金が一定水準以上、口座に入っていることが必要となります。(証拠金の確認は1日に1回です。)
証拠金維持率を計算した結果、規定の維持率を下回った場合マージンコールが発生し、FX会社から投資家へメールなどで警告通知が届くようになっています。
(FX会社によっては、マージンコールのことを、アラームメール・アラーム通知と呼ぶこともあるようです。)
マージンコールが発動する基準はFX会社によって異なりますが、証拠金維持率が50%〜70%を下回った場合にマージンコールが発生する会社が多く見受けられます。 |
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▼マージンコールが発生する例
証拠金10万円で10倍のレバレッジをかけ100万円を運用した場合
例)1米ドル=100円というレートで1万ドル(100万円分)購入しました。
しかしレートが下がってしまい1米ドル=95円になってしまい5万円の含み損が出てしまいました。
証拠金は10万円で含み損が5万円のため、証拠金の残高は5万となってしまい、証拠金維持率が50%となってしまいましたので、マージンコールが発生します。マージンコールが発生した場合、猶予期間の間(約1日程度)に追加証拠金を入金するか、保有するポジションを一部、もしくは全てを決済して証拠金維持率を上昇させる必要があります。
マージンコールを無視した場合、ほとんどのFX会社はマージンコール発生日の翌日早朝に強制決済を行います。急激なレートにより強制決済が行われた場合、口座資産がマイナス(負債)になる場合もありますので、気をつけましょう。
▼マージンコールが発生しない取り引きを
マージンコールが発生される原因として、レートの大幅な急落も考えられますが、主に高レバレッジをかけたことによってマージンコールが発生してしまう例がほとんどです。
レートが1円下がっただけでマージンコールが発生するような高レバレッジの取引は、非常にリスキーであるためお勧めはできません。低いレバレッジでも、上手く利用することで充分に利益を得ることが可能です。
マージンコールが発生した場合、安易に追加入金するのではなく、レバレッジは適正か、レートはどちらに動いているのか、自分の投資方法は正しいのかなどを、今一度戦略を見直すことも大切です。