▼ロスカットとは
ロスカットとはFXの取り引きに必要な証拠金が、一定の割合を下回った場合に投資家の意思を問わず、強制的にポジション全てを決済するというシステムです。
マージンコールは事前に警告があり追証を行う猶予がありますが、ロスカットは規定金額に達した時点で強制的に決済されます。尚、マージンコールを無視した場合はロスカットとなります。
マージンコールを採用していないFX会社を利用して証拠金を割ってしまった場合、 |
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▼ロスカットの条件
ロスカットされる条件はFX会社によって異なります。主に有効証拠金が必要証拠金の50%〜20%、余裕証拠金が0円以下になった場合等にロスカットが発生します。マージンコールを採用している会社は、マージンコールよりも低い数字となります。
※有効証拠金とは
有効証拠金とは、FX会社に預託した取引証拠金に、現在の評価損益(手数料やスワップ金利も含みます。)を加減した証拠金のことです。
※必要証拠金とは
現在所有しているポジションに必要な証拠金ことです。
※余裕証拠金とは
有効証拠金から必要証拠金を差し引いたものが余裕証拠金となります。
▼ロスカットが発生する例
ロスカットが必要証拠金20%を割ってしまった倍に発生するFX会社で、証拠金10万円で10倍のレバレッジをかけ100万円を運用した場合
例)1米ドル=100円というレートで1万ドル(100万円分)購入しました。
しかしレートが下がってしまい1米ドル=92円になってしまい8万円の含み損が出てしまいました。
証拠金は10万円で含み損が8万円のため、証拠金の残高は2万となってしまい、証拠金維持率が20%となってしまいましたので、強制的にロスカットが行われます。尚、レバレッジ1倍だった場合、1米ドル=20円にまで落ちない限りロスカットは行われず、レバレッジが100倍だった場合、1米ドル=99.2円つまり僅か80銭下落しただけでロスカットが行われてしまいますので、レバレッジの設定はとても重要となります。
ロスカットを防ぐためには、無謀な高レバレッジを避けること、あらかじめ損切り注文を計算に入れること、証拠金に余裕を持たせること等で、ロスカットを防ぐことが可能です。ロスカットが起こらないよう、FX資産運用を心掛けましょう。