「原油」の価格に影響を及ぼす主な要因

商品先物取引において「原油」の売買を行う前に、「原油」の価格に影響を及ぼす主な要因と「原油」の値動きの傾向を理解しておきましょう。

「原油」の価格は、市場経済、つまり、需要と供給の関係で価格が変動しています。

その需要と供給に影響を及ぼす主な要因について考えてみましょう。

「原油」の価格に影響を及ぼす主な要因

  1. 「原油」に対する供給動向
  2. 「原油」に対する需要動向
  3. 政治、経済動向

1.「原油」に対する供給動向

「原油」の産出国といえばサウジアラビアを中心とする中東諸国です。この中東諸国を中心に、国際石油資本などから石油産出国の利益を守るために設立された組織が石油輸出国機構(OPEC)です。

1970年前半までは、このOPECが「原油」価格の決定に大きな影響力を持っていましたが、その後の北海油田の開発、カナダのオイルサンドの発見やアメリカ合衆国のシェールオイルの生産の本格化、さらにはバイオエタノール等の登場により、その影響力は低下傾向にあります。

とはいえ、依然として一定の影響力は保持しています。

特に中東地域は地政学的に不安定なため、中東諸国の原油供給については注意が必要です。

また、アメリカ合衆国など中東諸国以外の産油国においても、政治的要因等により、供給調整が行われることがありますので、この点も注意が必要です。

「原油」の埋蔵量に目を移します。

「原油」の採掘可能年数は、一般的に50年とされてきましたが、オイルサンドやシェールオイルなどの供給の結果、今では150年以上と考えられているそうです。

2.「原油」に対する需要動向

世界の「原油」に対する需要は、中国や発展途上国を中心に伸びています

一方、先進国の需要は減少傾向にあります。

第21回気候変動枠組条約締結会議(COP21)、いわゆるパリ協定において、21世紀後半には温室効果ガスを実質ゼロにする目標が掲げられ、加盟国には、5年ごとに削減目標を見直し、国連に報告することが義務づけられています。

CO₂の排出量の多くは石油などの化石燃料が占めていることから、多くの先進国では、排出量を削減するために石油の使用から再生可能エネルギーへの転換が始まっております。

その結果、「原油」の需要も減少していくものと思われます。

3.政治、経済動向

「原油」価格は、紛争の勃発やテロの発生などの国際情勢によって大きな影響を受けることについては、「1.原油に対する供給動向」において述べました。

特に産油国である中東地域では、20世紀半ばから紛争が絶えず、「原油」価格に多大な影響を及ぼしてきました。

また、アメリカ合衆国においても、世界の「原油」価格を調整するためにシェールオイルの掘削の調整が行われたこともありました。 さらに、「原油」を対象とする上場投資信託等に対する投資資金も「原油」の価格変動に影響するようになってきています。

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