第5回 商品相場の価格変動要因

投資対象として注目の商品先物取引。 昨今のユーロ危機で金融市場が荒れ狂う中、代替投資商品として商品先物取引に注目が集まっています。『商品先物は素人には難しい』というイメージを持たれている方も多いと思うので、初心者の方にもわかりやすく押さえておきたい価格変動要因のポイントをいくつか見て行きたいと思います。

『天候・需給に左右される穀物相場』

『穀物相場』と聞いてトウモロコシ、大豆などを連想する方が多いと思いますが、その中でもトウモロコシは代表的な銘柄で、特に米国シカゴで取引されているトウモロコシは、世界のトウモロコシ価格に強い影響を与える指標として重要な役割を担っています。

ではトウモロコシ価格を左右する価格変動要因(需要面・供給面)をいくつか挙げてみましたので、簡単に見て行きましょう。

1. 産地における作付け状況
2. 産地の気象条件
3. 米国内の消費動向など
4. 為替レート

一般的にトウモロコシは種蒔きから始まり、収穫するまで約7月程かかります。例えばその間に干ばつ・大雨などの気象条件により収穫予定量が前年よりも減少(増加)し価格が暴騰(暴落)することがあります。これを天候相場といいます。

近年では中国・アルゼンチンなどからの輸入量の変化が米国内の消費動向にも強く影響を与え、さらに国際商品である以上為替レートの動きにも影響されやすいのが特徴です。

将来の価格予想を行う上で上記の1~4はぜひ押さえておきたいポイントとなります。

トウモロコシの変動要因

『世界を駆け巡る中東オイルマネー』

欧州のサッカークラブの中には潤沢な中東オイルマネーを使ってクラブを買収し、高額な移籍金で有名選手を獲得しビッグクラブへと変貌を遂げたチームが多々あります。それだけのお金を生みだす原油に世界中の投資家が魅力を感じている証拠と言えるのではないでしょうか。

原油価格の動向を知る上でのポイントは

1. 世界の景気
2. 天災等による石油生産への影響
3. 紛争・有事などによる地政学的リスク

が、主な価格変動要因として挙げられます。

中でも『世界景気に伴う消費量の増加』、言い換えれば『新興国による原油消費量の増加』がここ数年続いた原油価格上昇を下支えしています。

1990年代初頭の湾岸戦争、9.11以降のアフガニスタン・イラクへの軍事介入、今年に入ってからのイランによるホルムズ海峡封鎖問題、米国を襲ったハリケーンなど有事・天災がらみによる原油高騰は有ったものの、継続的な価格上昇の要因としてのインパクトは長続きしませんでした。

中国をはじめとする新興国の原油消費量=GDP伸び率と考えることもでき、裏を返すと先進国に比べて新興国は燃料効率が悪く(効率が悪い分消費量が増大)、新興国の消費の勢いが無くなると世界経済そのものの勢いを失う事に繋がっていきます。

原油価格の変動要因

『king of 商品先物』

言わずと知れた商品先物取引の代表は貴金属。中でも金は現物・先物問わず取引も活発で、近年の株式低迷を受けた中でより輝きを増した印象が伺えます。

原油と同様に軍事的有事による価格高騰はここ最近一時的なものとして認識される傾向にあり、世界経済の行く末を睨んだ動き(米国の金利政策、ユーロ危機、中国の経済成長とインフレ、為替動向など)に価格が左右される場面が多くなっています。

ドルやユーロに対する信頼が揺らいでいる昨今、各国通貨の信用不安を回避するための代替投資先として金市場への資金流入が顕著となり、また低金利政策が続く中での金への資金シフト(低い銀行金利に魅力を感じない)は2000年代に入ってからの特徴と言えます。

もちろん基本は需要と供給のバランスであり、経済のサイクルが景気拡大→消費の拡大→生産拡大→金需要増加、この場合は工業用需要の増加ですが、この波及効果は宝飾需要にも影響を与え、特に新興国の旺盛な需要はまだまだ勢いが衰えていませんので、当分金への資金流入は続くと予想されます。

金価格の変動要因

  • 当ホームページは情報の提供のみを目的としています。投資に関する最終決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
  • 掲載されている情報の正確性については万全を期しておりますが、サイト内情報を利用した結果に対しての責任は負いかねます。
  • 比較.comを運営する手間いらず株式会社は金融先物取引業者ではありませんので、勧誘・販売行為は一切行いません。