※当記事では、年会費などの金額表記を、原則すべて税抜価格で表記しています。
ANA Visa/Mastercard ワイドゴールドカードは、通常ポイント還元率が1.0%と高還元率であり、国内主要空港のラウンジが利用できたり、旅行保険もきちんと付帯していたりとバランスがいいカードです。
通常年会費が14,000円とゴールドカードでは平均的な価格ですが、年1回のリボ払いとWeb明細の利用で年会費が9,500円に割引されます。
このコストパフォーマンスの高さも人気の理由です。
そんなANA Visa/Mastercard ワイドゴールドカードの基本スペックからメリット・デメリットまで紹介します。
ANA Visa/Mastercard ワイドゴールドカードの基本スペック

国際ブランド | Visa Mastercard |
|
---|---|---|
年会費 | 初年度 | 14,000円 |
2年目〜 | 9,500円 ※割引後 |
|
還元率 | 常時 | 1.0% |
最大 | 2.0% | |
追加カード | 家族 | 4,000円 ※割引あり |
ETC | 500円 ※初年度無料 ※年1回利用で無料 |
|
発行スピード | 通常2~3週間 | |
電子マネー | iD 楽天Edy |
|
付帯保険 | 海外 | 最大5,000万円 |
国内 | 最大5,000万円 |
年会費
ANA Visa/Mastercard ワイドゴールドカードの年会費は14,000円です。
2年目以降は、年会費の割引制度があり、最安で9,500円になります。
年会費を9,500円にする条件は、年1回だけマイ・ペイすリボを利用して利子を発生させることと、紙の明細からWeb明細に変更することです。
ポイント還元率
ANA Visa/Mastercard ワイドゴールドカードのポイント還元率は1.0%です。
利用金額200円(税込)ごとにVポイントが1ポイント貯まります。
ワイドゴールドカードなら1ポイント=2マイルでANAマイルに移行できるので、利用金額200円ごとに2マイル(還元率1.0%)が得られます。
ポイントUPモールでAmazon・楽天などがお得
ポイントUPモールとは、三井住友カードが運営するショッピングモールであす。
ネットショッピングをする際にポイントUPモールを経由すると、基本ポイントに加えて追加のポイントがもらえます。
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングではポイントが2倍になり、なかにはポイント20倍になるお店もあります。
ココイコ!でリアル店舗がお得
ココイコ!は、ポイントUPモールの実店舗版のようなサービスです。
ココイコ!に掲載されているお店に事前エントリーをして、そのお店でカードを利用するとポイントアップやキャッシュバックが受けられます。
対象のショップのジャンルは多数あり、書店やレストラン、ショッピングモールなど、普段行くショップがあるはずです。
▼ココイコ!(一例)
- タカシマヤ:
ポイント3倍またはキャッシュバック1.0% - ビックカメラ:
ポイント2倍またはキャッシュバック0.5% - 東急百貨店:
ポイント3倍またはキャッシュバック1.0% - 紀伊國屋書店:
ポイント2倍またはキャッシュバック0.5% - びっくりドンキー:
ポイント2倍またはキャッシュバック0.5% - かっぱ寿司:
ポイント2倍またはキャッシュバック0.5% - USJ:
ポイント3倍またはキャッシュバック1.0%
ANAカードマイルプラス
ANAカードマイルプラスは、加盟店でANA Visa/Mastercard ワイドゴールドカードを利用すると、カード利用時にもらえるポイントとは別に追加でANAマイルをもらえます。
ポイント還元率が1.5%や2.0%にもなります。
ANAカードマイルプラス加盟店の一例は以下の通りです(※2020年8月現在)。
カテゴリ | 提携店 | レート |
---|---|---|
航空券 機内販売 ビジネスジェット |
ANA・ANAグループ | 100円=1マイル |
ANA国内線・国際線 機内販売 | ||
空港アクセス | イースタンエアポートモータース | 200円=1マイル |
ハロー・トーキョー | ||
多古タクシー | 100円=1マイル | |
東京MKタクシー | ||
お土産 免税店 | 三洋堂 | 100円=1マイル |
JTB商事 | ||
高島屋免税店SHILLA&ANA | ||
メルセデス ミー 東京羽田 | 200円=1マイル | |
空港施設 | アンジュ保育園 | 100円=1マイル |
スーパー コンビニ ドラッグストア | セブン-イレブン | 200円=1マイル |
マツモトキヨシ | 100円=1マイル | |
交通 | ||
ENEOS | 100円=1マイル | |
出光興産 | 200円=1マイル | |
石川交通 | ||
東京無線タクシー | ||
グリーンキャブ | 100円=1マイル | |
大和自動車交通グループ |
これ以外にも「書籍・雑誌・新聞CD・DVD」や「食品・飲料・お酒」や「美容・健康」などさまざまなジャンルにおいて、加盟店があります。
ANAマイレージモール
ANAマイレージモールは、さまざまなネットショップを集約したようなサイトであり、ANAマイレージモールを経由して買い物すると追加でANAマイルをもらえます。
今まで直接アクセスしていたのを、少し遠回りしてANAマイレージモール経由にするだけでもらえるポイントが増えるというわけです。
ANAマイレージモールの一例は以下の通りです(※2020年8月現在)。
グループ | ホテル名 | |
---|---|---|
ANAカード限定提携ホテル | ANA ホリデイ・イン リゾート 宮崎 | 尾道国際ホテル |
カヌチャリゾート | カフーリゾートフチャクコンド・ホテル | |
KIZASHI THE SUITE | 蔵群 | |
グリーンピア大沼 | 京急EXイン | |
強羅環翠楼 | サホロリゾートホテル | |
ザ ロイヤルパークホテル 東京汐留 | JRホテルクレメント高松 | |
スターゲイトホテル関西エアポート | ソルヴィータホテル那覇 | |
ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ | 富山地鉄ホテル | |
西鉄ホテルズ | 橋本パークホテル | |
いぶすき秀水園 | ホテルモントレ | |
ホテルマイステイズ羽田 | ホテル法華クラブグループ | |
万世閣ホテルズ | 宮崎観光ホテル | |
八百治博多ホテル | リーガロイヤルグラン沖縄 | |
ルートインホテルズ | レンブラントホテル海老名 | |
ザ・テラスホテルズ | ザ・ナハテラス | ザ・ブセナテラス |
ザ・テラスクラブ アット ブセナ | ジ・アッタテラス クラブタワーズ | |
ジ・ウザテラス ビーチクラブヴィラズ | ||
シギラリゾート | ウェルネスヴィラ ブリッサ | シギラベイサイドスイート アラマンダ |
ホテルブリーズベイマリーナ | ||
かりゆしホテルズ | 沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ | Okinawa Spa Resort EXES |
沖縄かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ | ||
オークラ ホテルズ & リゾーツ | オークラ千葉ホテル | オークラアクトシティホテル浜松 |
オークラフロンティアホテルつくば | オークラ アカデミアパーク ホテル | |
京都ホテルオークラ | フォレスト・イン昭和館 | |
ホテルオークラ札幌 | ホテルオークラ新潟 | |
ホテルオークラ神戸 | ホテルオークラ福岡 | |
ホテルイースト21東京 | ||
東急ホテルズ | 札幌東急REIホテル | 札幌エクセルホテル東急 |
ANAグルメマイル
ANAグルメマイルは、ANAカードと提携しているレストランで食事をするときにANA Visa/Mastercard ワイドゴールドカードを利用することで、追加でANAマイルをもらえます。
たくさんのお店が提携しています。
追加カード
ANA Visa/Mastercard ワイドゴールドカードは、家族カードとETCカードを発行できます。
家族カード
家族カードの年会費は4,000円です。
年1回だけマイ・ペイすリボを利用して利子を発生させると、2,500円になります。
ETCカード
ETCカードの年会費は500円です。
初年度は年会費無料で、年に1回でもETCカードを利用する次年度も無料になります。
発行手数料はかかりません。
ボーナスマイル
継続ボーナスマイル
対象カード | 入会時のボーナスマイル | 継続時のボーナスマイル (翌年以降毎年カード更新時のボーナス) |
---|---|---|
ANAカード一般 | 1,000マイル | 1,000マイル |
ANAゴールドカード | 2,000マイル | 2,000マイル |
ANAカードプレミアム | 10,000マイル | 10,000マイル |
ANA Visa/Mastercard ワイドゴールドカードはANAゴールドカードなので、毎年継続するごとに2,000マイルもらえます。
フライトボーナスマイル
ANA便に乗るときには、ANA Visa/Mastercard ワイドゴールドカードを保有していることでフライトマイルの25%分が追加で付与されます。
実際に「東京〜那覇・エコノミークラス・早割」の場合で確認してみます。
ANAカードを保有していても、していなくてももらえるマイル数が「738マイル」です。
ここからさらに、ANA Visa/Mastercard ワイドゴールドカードの特典として「184マイル」がもらえます。
ANA Visa/Mastercard ワイドゴールドカードの特典
旅行保険
海外旅行保険
補償内容 | 補償金額 |
---|---|
死亡・後遺障害 | 5,000万円 |
傷害治療費用 | 150万円 |
疾病治療費用 | 150万円 |
救援者費用 | 100万円 |
賠償費用 | 3,000万円 |
携行品損害 | 年50万円 ※1旅行50万円 |
ANA Visa/Mastercard ワイドゴールドカードの海外旅行保険で懸念点があるとすると、傷害治療と疾病治療の補償です。
これらは治療・入院した時の補償ですが、150万円だと心もとなさがあります。
2018年度は「27人に1人」がなんらかの事故・病気等に遭われ海外旅行保険を利用しています。
(中略)
「治療・救援費用」の保険金支払いが300万円以上の高額医療費用事故は世界各地で発生していますが、特に欧米で多くなっています。治療・救援費用の保険金支払最高額は、3,052万円となりました。
海外旅行をするときには、ANA Visa/Mastercard ワイドゴールドカードの保険だけに頼らず、サブカードとして傷害治療と疾病治療が充実したクレジットカードの保有を推奨します。
傷害治療と疾病治療は別のカードの上限額と合算可能です。
仮に傷害治療と疾病治療が200万円まで補償されるサブカードがあれば、ANA Visa/Mastercard ワイドゴールドカードと合わせて350万円までカバー可能です。
国内旅行保険
内容 | 補償金額 |
---|---|
死亡・後遺障害 | 5,000万円 |
入院保険金日額 | 150万円 |
通院保険金日額 | 5,000円 |
手術費用 | 2,000円 |
乗継遅延費用 | 2万円 |
出航遅延・欠航 搭乗不能費用 |
1万円 |
手荷物遅延費用 | 1万円 |
手荷物紛失費用 | 2万円 |
ショッピング保険
ANA Visa/Mastercard ワイドゴールドカードで購入した商品の損害を補償する動産総合保険(お買物安心保険)が付帯しています。
補償額は年間300万円までです。
3,000円の自己負担はありますが、それ以上の損害が出た場合は補償されます。
空港ラウンジ
利用できる空港ラウンジがある空港は以下の通りです。
地域 | 空港名 | |
---|---|---|
北海道 東北 | 新千歳空港 | 函館空港 |
旭川空港 | 青森空港 | |
秋田空港 | 仙台国際空港 | |
中部 | 新潟空港 | 富山空港 |
小松空港 | 中部国際空港 | |
富士山静岡空港 | ||
関東 | 成田国際空港 | 羽田空港 |
近畿 | 伊丹空港 | 関西国際空港 |
神戸空港 | ||
中国 | 岡山空港 | 広島空港 |
米子鬼太郎空港 | 山口宇部空港 | |
出雲縁結び空港 | ||
四国 | 徳島空港 | 高松空港 |
松山空港 | ||
九州 沖縄 | 福岡空港 | 北九州空港 |
長崎空港 | 大分空港 | |
阿蘇くまもと空港 | 宮崎ブーゲンビリア空港 | |
鹿児島空港 | 那覇空港 | |
ハワイ | ダニエル・K・イノウエ国際空港 |
利用できる空港ラウンジは、カード会社が運営する空港ラウンジです。
ANAが運営するANAラウンジは利用できません。
ビジネスクラスカウンターの利用
ANAの国際線利用時は、エコノミークラスの利用であっても、ビジネスクラス専用カウンターを利用できます。
エコノミークラスの混雑に巻き込まれず、スムーズなチェックインができるのは大きなメリットです。
ANA Visa/Mastercard ワイドゴールドカードの審査
ANA Visa/Mastercard ワイドゴールドカードのお申し込み対象は、以下の通りです。
原則として、満20歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方
※ゴールドカード独自の審査基準により発行させていただきます。
コラム1.Visa/MastercardとJCBの違い
ひとことにANAワイドゴールドカードといっても、国際ブランドはVisa/MastercardとJCBがあります。
ANAワイドゴールドカードは、国際ブランドによって発行しているカード会社が異なります。
- Visa/Mastercard
三井住友カード株式会社が発行 - JCB
株式会社JCBが発行
VisaとMastercardについては、ANAワイドゴールドカード自体の特徴はほぼ同じですが、JCBとVisa/Mastercardは異なる点が多々あります。
結論、Visa/Mastercardがおすすめです。
その理由は、Visa/Mastercardの方がポイント還元率が高いからです(JCBの場合は最大還元率が1.075%)。
VisaかMastercardかのどちらを選ぶかは好みですが、とくに好みがない場合には世界シェアが高いVisaがおすすめです。
基本スペックの違い
年会費がVisa/Mastercardの方が最大4,500円お得
Visa/Mastercardは、以下の2ステップで年会費を14,000円から9,500円にできます。
- マイ・ペイすリボに登録し利子を発生させる
3,500円の割引 - Web明細を申し込み
1,000円の割引
JCBの場合だと、Visa/Mastercardのような割引はありません。
年会費を抑えたい場合は、VisaかMastercardを選びましょう。
特典の違い
発行元が違うため、特典が若干異なります。
▼Visa/Mastercardの特典
- ゴールドデスク
- ドクターコール24の利用
- ANA銀聯カードの発行
- VISA・MY LOUNGE(情報誌)の無料購読
- 宿泊予約サイトRelux優待
- ハーツレンタカー優待
- ココイコ!(還元率最大18倍・キャッシュバックなど)
- VJホテルステイプラン
- 世界のお得なお店ガイド(クーポン)
- グローバルパス(アジア300店舗で優待)
- VJトラベルデスク(パッケージツアー最大5%OFF)
- VJデスク(海外での日本語サポート)
- 空港ラウンジサービス
- ハワイ・ホノルルラウンジ
- VJ Supreme Selection
- プレミアムポイント(加盟店で最大20倍のポイント)
- VISAゴールド空港宅配
- VISAゴールド国際線クローク
- VISAゴールド海外Wi-Fiレンタル
▼JCBの特典
- ゴールドデスク
- ゴールドカード最高水準の海外旅行傷害保険付帯
- 空港ラウンジサービス
- JCBゴールド チケットサービス
- JCB THE PREMIUM(情報誌)の購読
- JCBトラベル OkiDokiトクトクサービス(パッケージツア購入でポイント5倍)
- 手荷物無料宅配券サービス
- 海外ホテルオンライン予約
- 国内宿泊オンラインサービス
- ハーツレンタカー割引
- JCBゴールド グルメ優待
- 京浪漫(優待付ガイドブック)
- JCB暮らしのお金相談ダイヤル
- JCBゴルファーズ倶楽部
- JCBゴールド ゴルフサービス
- 健康チェックサービス
- 人間ドックサービス
- ドクターダイレクト24
- JTBグランドツアー(ポイント5倍)
- 東京ディズニーリゾートへの旅(ポイント5倍)
まとめ
ANA Visa/Mastercard ワイドゴールドカードは、高還元率でANAマイルを貯められ、特典充実しているにもかかわらず年会費9,500円とコスパ抜群なANAカードです。
ANA Visa/Mastercard ワイドゴールドカードを活用して、効率的にANAマイルを貯めてみてはいかがでしょうか?
参考文献
2020年6月16日時点確認