商品先物取引、そこが知りたい 第8回 | 商品先物取引のレバレッジの魅力とは? - 比較.com

 

第8回 商品先物取引のレバレッジの魅力とは?

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レバレッジとは何か


レバレッジとは「てこ」という意味です。
「てこ」は小さな力で大きなものを動かすときに利用する道具です。
商品先物の世界でもその意味は似ており、「小さな資金で大きな金額の取引をする際の倍率」という意味で使用されます。

レバレッジの基となる必要証拠金の金額は、実は先物業者によって異なっています。
なぜかと申しますと、基本となる値は(株)日本商品清算機構(JCCH)が商品毎に定めたプライススキャンレンジ (原則毎月2回見直し)となっていますが、それを下回らない範囲で業者が自由に定めることができるからです。したがって、先物業者の選択の際はこのレバレッジにも着目しなければなりません。

例えば、2017年10月31日時点の北辰物産での金の建玉1枚に対する必要証拠金は66,000円となっています。

これは金の建玉を1枚持つのに最低66,000円の証拠金が必要という意味をあらわしています。
東京金(標準)の場合は1枚あたり1,000gのお取引になりますので、1,000gの金を取引するのに必要な証拠金が66,000円ということです。

金の価格は日々変動していて、2017年10月31日(大引け)時点の東京金2018年10月限の価格が1g当たり4,628円となっています。

東京金(標準)は1枚あたり1,000gなので、1,000×4,628円=4,628,000円分の金の取引が66,000円で可能ということになります。この時のレバレッジは4,628,000÷66,000円≒70倍になります。

このように自分が預け入れた証拠金と建玉に掛かる総代金によりレバレッジの倍率が決まります。


レバレッジが大きいことによるメリット・デメリット


上述のように、レバレッジを効かせて少ない資金で、大きな金額を動かすことができるということは、効率の良い資産運用ができる可能性が高いということになります。
ただ、可能性と書いたことでもわかるようにその分損失も大きくなるリスクもあります。
自分に合ったレバレッジの大きさを把握し、上手に資金を運用しなければなりません。

例えば、前述の2017年10月31日(大引け)時点の東京金2018年10月限の金額で建玉を1枚建てて、さらにその後に金の値段が1g当たり、4,700円まで上昇したとしましょう。

その時点で決済をした場合、差額の72円×1,000gで72,000円の利益が出る計算となります。
66,000円の資金で、72,000円の利益を出したのだから、その運用利率は109%になります。
銀行の預金の利率などと比較すると驚くべき運用効率です。

しかし、その分リスクが高いということも理解しなければなりません。
例えば前述の例で、建玉をした後、1g当たり4,600円まで金の価格が下落し、決済をしたとしましょう。
差額の−28円×1,000gの−28,000円の損失が出てしまうことになります。
66,000円の資金が38,000円まで目減りすることになり、42%を超える損失が出てしまいます。

決済をしなければ損失は出ないのでは?


「損失が出ているならば、決済をしなければ良いじゃないか。取引期限(納会日・限月)までは建玉の保有が可能なら、価格が戻るかもしれないからちょっと待てばいいんじゃない?」と考えられる方もいるかもしれません。

しかしながら、商品先物取引は証拠金取引です。証拠金は建玉を維持する為に、必ずその金額以上のご資金を保つ必要があります。
金の場合、1枚当たりの証拠金は66,000円ですので、1枚の建玉を維持する為には66,000円以上のご資金が必要となります。

したがって、上記の例のように金が値下がりしても、その建玉を翌日以降も持ち越したい場合には、建玉1枚の最低証拠金の66,000円を保つ必要があり、損失分の担保不足を補う為に28,000円以上を入金しなければなりません。 (保有建玉の一部または全部の決済により、証拠金不足を解消することもできます。)

この証拠金不足を解消できない場合は、強制的に建玉を決済されてしまいます。そうなれば取引期限(納会日・限月)まで持ち越して、値上がりを待つということができません。

つまり、レバレッジを最大限に利かせたギリギリの運用ではなく、ある程度余裕を持った資金配分で取引をすることが好ましいと思われます。

金の価格は日によって大きく変動する事があります。
大きな利益が出る可能性と共に、大きな損失が出るリスクがあることもしっかりと認識をしましょう。


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